ゼミ「白樺キノコ(チャーガ)入門」(第2回)

チャーガには間違いなく薬効があります」


チャーガカバノアナタケ)は、中枢神経系に全般的な強壮作用と賦活作用を及ぼして身体の防御反応を高めます。


チャーガの製剤は、脳組織の新陳代謝を活発にし、血糖値を下げます。その中に含有されている生物的活性物質のおかげで、チャーガは血圧と脈拍を正常化する能力も持っています。また、チャーガは胃炎と胃潰瘍の治療に使用されます。


チャーガには、このようにさまざま病気に対する効果が認められていますが、一番知られているのは、抗ガン作用でしょう。チャーガを使用すると、悪性腫瘍の生成予防の効果があることが証明されています。(チャーガの煎薬を常用すると、ガンの罹患率が著しく低下することが確認されています)。


すでに何世紀も前に、チャーガはある種の腫瘍の成長を阻止することが認められていました。ロシアの年代記には、内臓腫瘍に対する薬としてチャーガがすでに12世紀初めに使用されていたことが、記されています。


19世紀には、この奇跡のキノコのうわさが西ヨーロッパにまで達し、当時の有名な薬学者であったドラゲンドルフ教授がチャーガを研究しました。しかしながら、チャーガの中に当時知られていた薬効成分を発見することができなかった彼は、チャーガは医学的観点からは無益であると発表したのです。


ところが、そんなことにはおかまいなしで、ロシアの田舎の人たちは、相変わらずチャーガのお茶を飲んでいました。そのおかげで、ヨーロッパの人々と比べ、ロシア人はガンにかかることが少なく、また、胃腸管の病気を患うことも全くありませんでした。


現在でも、ロシアと諸外国の学者たちはチャーガの特性の研究を続けていて、全く新しい使用分野を発見しています。薬局や健康食品店の棚には、伝統的なお茶だけでなく、エキスや錠剤や軟膏など、いろいろな形のチャーガ製品が出てきています。


非伝承医学は、すでにだいぶ前からチャーガカバノアナタケ)には薬効があり、人間の健康にとって不可欠である、という結論を出しているのです。